北欧神話ーヴァルキュリャ&ルーン

まとまった時間が取れると、すわまとめ〜〜と付箋を貼っていく。
今年のパペガは忙しい。
毎月イベントが開催され、その期間はたいがい2週間。
イベがないホッとする期間も、たった2週間ということになる。
その合間の2週間に、どれだけ北欧神話がまとめられるかってことなのよ。
 
他の人にはま〜ったく関係のないことだけど、わたくしの部屋がきれいになるかならないかにかかってるw
いつまでも本の山をおいておきたくない。
北欧神話に取り組み始めたのが2月。
冬から始めたものが、今はすでに夏。
いえ、8日は立秋だから、もう秋が目の前。
あーだこーだしているうちに、あっと言う間に冬が帰ってきてしまう。
そうなると1年がかりの仕事になってしまうでしょう。
そんなの、イヤwww
 
ということで、自分としては猛スピードでまとめあげていきます。
何度も言ってますが、ゲームには関係ないことですので、興味ない人はスルーで。
自分の整理のためにやってることですので。はい。
 
 
ヴァルキュリャ
 
ヴァルキュリャ(ヴァルキュリー、ワルキュリエ、ワルキューレ)はオーディンに仕える女神。
人間界・妖精界などの出身もいるため、半神とも言われる。
「オーディンの娘たち」という表現があるからか、オーディンの実の子と勘違いしそうだがそうではない。
人につきそう霊的存在のフィルギャ(パペガでいうとスプリガンのような?)から派生したという説や、願望から生まれたという説があり、まぁ両方でしょうとわたくしは思う。
 
ヴァルキュリャ像
「ヴァルキュリア」 1908、ステファン・シンドリング チャーチル公園、デンマーク

仕事はオーディンにより選ばれた戦死者をヴァルハラに連れてくること。
強いか弱いかではなく、来たる巨人族との戦争で力になると思われる人間を集めることだ。
時にはより強い人間を連れてくるために、弱い相手に加勢して負けさせる(戦死させる)。
ヴァイキングとその祖たちにとって戦いは生命の謳歌ともいえることなので、美しい女神が戦場に舞い降りて共に戦うなど、ロマンを掻き立てられる話だったことだろう。
ヴァルハラ宮殿に連れられた戦死者たちは、エインへリアルとして連日訓練に励み、宴会で英気を養う。
その給仕もヴァルキュリャの仕事だ。

ヴァルキュリャは複数で、6人だとか9人だとか12人だとか色々いわれる。
日本での「万葉集」にあたるとされる北欧神話のもっとも古い記録「巫女の予言」を参考にするなら、
 
ヴァルキュリャたちを見た
はるかかなたより来たり
ゴート族(戦士達)のもとへ
馬をはしらさんとする女たち、
スコルドが楯をもち、
他の者はスコグル、グン、ヒルド、ゴンドゥル、そしてゲイルスコグル。
ヴァルキュリャたちの名を数えあげればこうだ。
<「巫女の預言」30>

 
名前のあがった6名になる。以上。(ブリュンヒルドはいないw)
 
「グリームニルのことば」もその後のエッダやサガの元になる古い記録だが、こちらに列記されているのは13名。(これまたブリュンヒルドはいないw)
何名かと問題にするほうがおかしいんだろうな。
何しろヴァルハラにはエインへリアルが大勢いるんだから、ヴァルキュリャもそれなりにいなくちゃ手が回らないはず。
(増減もあったみたいだしね)
 
さてヴァルキュリャも戦場には鎧を身につけていくけれど、それ以外は女性の服装をしていたし、当時の女性たしなみである機織りもする。
人間の機織具はヴァイキングの記事に使ったのを再掲すると、
 
機織り機
 
こんな形。日本のとは違って縦型が使われていた。
ヴァルキュリャの機織具も同じ形式だと思うが、使用するものが違った。
縦糸に重りがついてるのがわかると思うが、ヴァルキュリャの場合「人間の頭」を重りにしていて、糸は「人間の腸」、そして杼(ひ)という横糸を通すものは「矢」で、筬(おさ)という縦糸と横糸をしっかり絡ませるクシみたいなものは「剣」だったと「ニャールのサガ」にある。
写真のような機織具についてる糸は「人間の腸」で、その下にぶらさがってるのが「人間の頭」って、なかなかグロい図だわ><
 
織ろうよ、織ろう
ドッルズ(オーディン)の織物を、
若き王がかつて
持てし織物(戦闘)を。
いざ進みゆき
戦列のなかに馳せつけん、
われらの味方が
武器を交えるところに。(略)
 <「ドッルズの歌」より>

 
サガによっては亜麻も織ってるので、これはオーディン用の特別製のことだろう。
それにオーディンの織物は勇敢な戦士をヴァルハラに連れてくる、ことを指しているようにも読める。
となれば人間の頭と腸というのも、比喩であって恐ろしがることはないか。
そのまま読んでしまうと、不気味すぎるけどねw

そんなヴァルキュリャ達が現れる戦場は、選り抜きの勇士の戦場なので、一般の兵士は関係ない。
一般兵士はヴァルキュリャが現れる恐れを抱く必要がないし、むしろきれいな姉ちゃんと憧れ、もしヴァルキュリャが現れることがあれば自慢できるな〜ぐらいの感覚だったんじゃないかな。
それでなのかヴァルキュリャにはいくつかのロマンチック(?)な話がある。
 
オーディンから白鳥に変身することができる羽衣をもらったヴァルキュリャもいた(全員かもしれない)。
 
「ヴェルンドの歌」にはヴェルンドの兄弟3人が、湖畔で羽衣を脱ぎ、亜麻を織っていた3人のヴァルキュリャを連れ帰り妻にした話がある。
7年は仲睦まじく暮らしたが、8年目にはヴァルキュリャ達は戦場へ行きたい気持ちがもどり、9年目には兄弟たちが仮に行ってる間に白鳥の羽衣をつけて飛び去っていく。(その後、ヴェルンドの悲劇と復讐が書かれている)
 
北欧では同名が多いので、わたくしも理解不足でまだ関係がいまひとつ飲み込めてないものに英雄ヘルギがいる。
どうも、前世も来世もヘルギのようであり、別の話も混ざっているようでもあり、あちこち読んでいるので混乱しているw
しかしヘルギの話には必ずあるヴァルキュリャがいて、愛し合う運命にある。
英雄故に暗殺された時など、あまりにもヴァルキュリャが泣き続けるので、一夜だけ蘇って愛し合った。とか、
彼女の涙の1粒1粒が傷口に降りかかるので、泣かないよう墓から懇願した。とか、
暗殺されたけれど、英雄だったので魂はヴァルハラに昇ることができ、恋人達はそこで暮らせるようになった。とか、
転生しても、やはり彼つきのヴァルキャリャとしていつも側にいたが、たまたま白鳥に変身して後ろを飛んでいたので、高く振り上げた彼の剣で死んでしまった。とか。
 
グドルーン
「グドルーン」1890年頃、K.ディーリッツ
 グドルーンはヴァルハラでヘルギと暮らせるようになった。
ラグナロクでヘルギ率いる亡霊軍を増強させようと、
より精力的に戦死者を集める

 
妄想をかきたてられ話が膨らんでいくのも、美しいからだろう。
ヴァルキュリャたちが美しいだけでなく、馬も美しかった。
馬は真珠色の駿馬で、嵐の空を走り抜け、たてがみは豊富な霜と露とを地上にキラキラと振りまいた。
 
ヴァルキュリャ3
「ヴァルキュリア」 1905、Emil Doepler

 
Valkyriornas_1818.jpg
「かけるヴァルキュリャ達」1818、ヨハン·グスタフサンドバーグ
 
 
妄想も生まれるし、製作欲もわかせてくれる対象だから、音楽や絵画等の芸術作品もかなりある。
ただ、美しい存在であるけれど、勝敗を決める者、つまりは死を決定する者として恐れる対象でもある。
美しさをクローズアップすれば輝くような存在になるだろう。
その役割を前面に出せば、やはり「死」を運ぶ者なのだから、暗い色合いの絵画になるだろうね。
 
 
パペガでのレクイエムイベントで登場するのはブリュンヒルド(ブリュンヒルデ)だ。
ブリュンヒルドといえば大体の人がワーグナーの書いたシナリオ(「ニーベルングの指環」はシナリオもワーグナー)のイメージすると思う。
有名だしね。
けれどブリュンヒルドというと「ニーベルンゲンの歌」もあって、この話も参考にしているという人もいる。
 
「ニーベルンゲンの歌」のブリュンヒルドは女傑なんだ。
力自慢の王女さま。
王女だから求婚者は絶えないんだけれど、「私に勝てたら妻になりましょう」と勝負して、打ち殺しちゃうんだw
それなのに、凡庸な国王が求婚した。
勝ち目があるわけない。
そこで、義兄弟となる力自慢のジークフリートが助け船を出す。
「透明マント」を身につけて手助けし、勝たせてあげるんだ。
こんな男に負けるはずがない。ブリュンヒルドは納得できないが勝負は勝負。
結婚することになった。
婚礼も終わり、名実共に夫婦になるベッドで、まだ納得出来ないブリュンヒルドは抱かれることを拒否w
裸の彼を縛り上げてしまうwww
 
 
ニーベルンゲン
「婚礼の夜」 1807、Johann Heinrich Füssli
 
 
その話を聞き、ジークフリートは国王に変装し入れ替わり、ブリュンヒルドを組み敷く。
それでブリュンヒルドは妻として国王に従うようになるんだが…(あとは略)
 
パペガでのブリュンヒルドは「ジーク…」と口にするんだから、この「ニーベルンゲンの歌」のブリュンヒルドとは違うと思う。
まぁ、こういうイメージだろうと思う人がいたとして、それはそれでいいと思う。
「強さ」は「力の強さ」でもあるし「意志の強さ」でもあるようで、北欧神話の「ウォルスング(ヴォルスング)・サガ」のブリュンヒルドも決して「弱い」女ではない。
 
ファフニールのところでも書いたが、ファフニールを倒したその足でシグルスとブリュンヒルドが出会う。
なぜ、火に囲まれた城の中で寝ていたのかというと、オーディンに背いて勝たせるはずの者を負けさせたから。
ではなぜ背いたかというと、ブリュンヒルドはある約束をしていたからなんだ。
 
ブリュンヒルドはヴァルキュリャの中で一番年が若かった。
オーディンはブリュンヒルドをとくに可愛がり、他のヴァルキュリャよりも多くの知恵や魔法の言葉を教えた。
そろそろ戦地に送り込んでもいい頃になって、白鳥に変身できる羽衣をブリュンヒルドにも渡した。
ブリュンヒルドは羽衣を着るとすぐに人間界に降りていく。
行くべき戦場をオーディンに命ぜられる前、慣らし運転のつもりで飛び出したようだ。
彼女は金の砂の岸のある湖をみつけ、娘の姿に戻って水浴びをした。
それを見ていたのが、近くに住む青年アグナル。
ブリュンヒルドの髪の毛の艶や輝き、身のこなしのすべてがしっかりしていて、すばしこそうだったからヴァルキュリャとわかった。
オーディンの怒りにふれようとも、このヴァルキュリャを掴まえてやろうと決心する大胆な男だった。
アグナルはそっと近づき、アシの中に脱ぎすてた羽衣を隠してしまう。
ブリュンヒルドは水からあがっても、飛ぶことができない。
アグナルは羽衣を返すかわりに約束をさせる。
ヴァルキュリャとしてアグナルにつくことを。
つまり、アグナルに勝たせる約束をさせられたんだ。
このため、オーディンが白ヒゲのグンナル王に勝たせると約束したのに、相手がアグナルだったため、ブリュンヒルドは白ヒゲを負けさせてしまい罰せられることになったんだ。
 
オーディンとブリュンヒルド
「オーディンとブリュンヒルド」1890年頃 F・リーク

「シグルドリーヴァ(ブリュンヒルドのこと)の歌」ではオーディンに背いたので眠りの茨で眠らされた、とだけ書かれてる。
今の前振りは書かれていない。
後々に付け足された理由なんだろうが、実はこの時点ではまだ眠らされていない。
ブリュンヒルドはヴァルキュリャを解雇され普通の人間に戻されただけなんだ。
しかもそのうちオーディンは、可愛がっていたブリュンヒルドを失った淋しさから彼女に頭を下げに行っているw
そしてブリュンヒルドの願いによって、炎が取りまく城の中で眠らされていたんだ。
まぁ、オーディンの威厳が台無しだから、この話はカットされていいのかもしれないw
 
 
ルーン
 
ブリュンヒルドの眠りを覚ましたのはシグルス。
「シグルドリーヴァの歌」には、この時の会話があり、特にルーン(ルーネ)の魔法をシグルスに教えている。
神々がより神らしい力をもっているひとつにルーンがあった。
その神器にはたいがいルーンが彫られている。
が、具体的にどんなルーンを彫ったのかまでの記述は持ってる資料の中にはどのエッダにもサガにもない。
この「シグルドリーヴァの歌」でだけ、ルーンの魔力がまとまって歌われている。
なので、それをメモ。
 
眠り
眠りのルーネ
印を枝や葉の上に何度も彫りつけ、
寝ている者の髪の中か胸の上へ差し込む。
それが落ちるか取り去るまでは決して眠りは去らない
勝利を望む勝利のルーネ剣の柄の上あるいは血溝の上、また剣の峰に彫り、
2度チュールの名を唱える
信じている女に
欺かれない
麦酒のルーネ角杯の上、手の甲に彫る。爪にナウズのルーネ()を印す
蜜酒への災いを防ぐ---角杯を清め、災いに対し身を守り、
飲み物の中に韮を投げ入れる
妊婦の分娩を助けたい安産のルーネ
手の平に彫り、関節を伸ばし、
ディースたちの加護を願う
海路の安全浪のルーネ
舳先と舵の上に彫り、櫂に焼き込まねばならない
医者になって傷を診る
枝のルーネ樹皮の上に、東に向かって枝を垂れる森の樹の上に彫る
恨みを憎しみで返させない
雄弁のルーネ
人々が法廷に行く民会でそれを編み、織り、すべて組み立てる
誰よりも賢くなりたい知恵のルーネ……ミーミルからオーディンが授かった

勝利のルーンは、これ自体もチュールという名をもっていて、
こんな風に重ねて刻まれているものが多数見つかっているそうだ。
シグルドリーヴァ(シグルドの恋人って意味だよね。だからブリュンヒルドのこと)は、この時すでにシグルスの命が短いとわかっていて、11の忠告もする。
ルーンに関しては、
邪説を避け、固く信じて自分のために使用する者にとり、優れた力のルーネ。
これを学んだなら神々が滅びるまで使いなさい。

と言っている。
ルーンは神の得た、神が力添えする魔力だから、ラグナロクが過ぎたら効力はなくなる。
ということなんだろうか……
 
さて、シグルドリーヴァの伝えたこれが、現代に使われるルーン魔術(秘術?呪術?)と同じかどうか、わたくしは分からない。
彼女の言葉とわたくしの解釈が正しいなら、すでに魔力のない文字になっているはず。
けどルーン文字の入ったブレスレットを付けてる人とか、たまにいるよね。
 
英語のアルファベットのようなルーンの基本文字のことを「フルサク」という。
8世紀ぐらいまでは「ゲルマン共通フルサク」は24文字だったそうだ。
ヴァイキング時代に入ると、範囲と活用した人が増え、「北欧共通フルサク」が16文字に減る。
共用が大きくなるほどシンプルになるってことかな。
当初、高価なものに名を彫るために使っていて、高価な物が持てる限られた人が用いるものだった。
ヴァイキングの広がりと共に、オーディンの言葉「決して滅びぬのは自分の得た名声」を形にするかのように、自己証明として自らの名を刻んだり、死んだ神族や主従のために、ゆかりの者が石碑を建てるのが一般化したそうだ。
それが今でも北欧地域にはたくさん残ってる、というわけ。 

昨夜、こんな記事を見つけた。
日曜日にあげられたばかりの記事だ。
スウェーデンの山奥深くに住む人々は100年前までルーン文字と独自の言語「Elfdalian」を使っていた
ゴートランドなどでは近代まで使われてた、というのは読み知っていたが、100年前までって、ほんとに手が届きそうな近い過去だよね。
オーディンへの信仰はなくなってるはずだが、古くからの文化を大事にしていたのかと思うと、感動しちゃう。
魔力を期待というより、ちょっとしたおまじないとして使っていたのかもしれない。
おばあちゃんが教えてくれるルーンのおまじない、という感じなのかな。
そんな庶民の文化が残っていたって、いいよね。
失った言語を戻すのは難しいけれど、おまじないくらいはこれからも残っていってほしいなぁ、と思うケバダチです。
 
 
<おまけ>
日比谷公園にあるルーン文字の碑
 
日比谷
 
ルーン文字にアルファベットをふりあてて使うのが現代流ルーン秘術って感じなのかな?
この碑文はスウェーデン語を振り当てているそうだ。
エッダを読んだ後では、間違った使い方にしか見えないし、それじゃ当然魔力も発動しないよねw
アルファベットなら対応表見ながら読める利点はあるけどね。
 
これはスカンジナビア航空の就航記念だそうだ。
おおっと思ったけど、機械彫りで、な〜んにも感じるものがないのが残念。
ルーンを使うなら、魔力を感じるものにしてほしかったな。
魔力……あるのならね。
 
指輪
 
指輪の内側に彫られたルーン。
チュールもあるように見える。
魔力は……どうだろうね……
 
 


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