北欧神話ースルト VS フレイ

パペガで遊ぶ時間を使って北欧神話のまとめ。
超特急で行きます!
自分のためなので、興味ない人はスルー推奨。
 
 
スルト
 
スルト
 
15階層ラストマスにいるスルト。
灼熱の国ムスペルスヘイム(ムスペッルスヘイム)の長。
へイムというのは国とか世界とかいう意味で、ムスペルスヘイムは「ムスペルの住民の国(世界)」という意味だ。
スルトはそこの長で、国境を守っている。
 
ムスペルがどういう住民かというと、これはあまり語られてない。
最終戦争ラグナロクにおいて神々に挑戦していく、というぐらいしかない。
(他にはスルトの奥さんシンモラがレーヴァテインを保管してるという話ぐらい)
神々を圧倒する力の持ち主だったムスペルたちは、浅黒い巨人とされており、巨人族ではないが巨人に近い外見だったと思われている。
太陽や月や星はムスペルスヘイムからの飛び火で作られた、とあるぐらいなので、灼熱の国というだけじゃ足りない。
 
(略)だが、いちばん初めには、南の方に、ムスペルという世界があったのだ。それは明るく、熱く、その辺りは焔(ほのお)をあげて燃え上がり、異国の者で、そこに生まれたのでない者は、近づけなかった。そこの国境警護の任についている者はスルトと呼ばれている。彼は手に燃えさかる剣をもち、世界の終わりにやってきて、荒しまわり、神々を一人残らず打ち平らげ、全世界を火で焼き尽くすだろう。(略)
 <「ギュルヴィの惑わし」4より>

 
そこが強烈に熱い(暑いじゃなくて熱いってすごいよね)世界で、その周りは炎で囲まれていたようだ。
それだけでも、よそ者は近づけないというのに、さらにスルトが国境警備してたんだから、大切なものはスイス銀行よりムスペルスヘイムに預けておいたほうがいいんじゃないかと思ってしまう^^;
そのムスペルの住民は独自の陣形を駆使する知性があったと考えられている。
 
スルトという言葉には「黒」とか「黒い者」という意味がある。
それと炎をポイントで描くのに、パペガのスルトはとてもよくデザインされてると思う。
黒い体にヒゲや髪も炎だなんて、まさにムスペルへイムの長だよね。
 
スルトの絵で有名なのはこれ。
 
800px-The_giant_with_the_flaming_sword_by_Dollman.jpg
「炎の剣をもつ巨人」1909、J. C. ドールマン
 
巨人族ではないんだけど、まるで巨人のように描いている。
最終的にはすべてを焼き払ってしまうんだから、大きな体格だと説得力あるよね。
これもスルトのイメージが伝わるよね。
フレさんの記事によると(ギリギリパペガ生活「16階層まで」)アイスランドの火山性の新島にはスルトに因んだ名が付けられたとある。
手持ちの資料には1963年7月に形成された島で「スルトセイ」と命名されたとあった。
つづりは「Surtsey」でスルツェイ島とよばれる。
(スルツェイが「スルトの島」という意味だから、スルツェイ島っていうと「スルトの島島」になっちゃうw)
なるほど、これを知っていれば、スルトは山のごとく大きいって思うよね。
 
またアイスランドなのも頷けてしまう。
アイスランドは日本のように火山の上にある国だ。
4,5年前の噴火では欧州の空の便が数週間もマヒして驚いたよね。
日本と違うのは、緯度が高くて寒い国だというところ。
北欧神話での世界の始まりは大きな穴からだった。
そこに霜の国の冷たい空気と、灼熱の国の熱い空気がぶつかりあって、初めての命が誕生する。
アイスランドこそ、その冷たい空気と、活発な火山の熱さや、ラグナロクのすべてを焼き尽くす火を想像する噴火活動があって、神話の舞台にうってつけの場所だろう。
その神話が誕生したのはデンマーク及びスカンジナビア半島なんだけれど、アイスランドで熟成した(多くのサガが残されてる)のも、その地域性から納得できることだよね。
 

さて、ラグナロクですべてを焼き払うスルトだが、その前に対決した人物がいる。
グリンブルスティの持ち主。ヴァン神族でありアースの三大神と言われる、フレイだ。
 
フレイ
 
和平協定で人質の一人としてアースガルドにやってきた、ヴァン神族のフレイ。
(画像はヴァイキングの記事に18禁として折りたたんであるので、そちらを参考に)
アース神達がヴァン神族におくった人質は、役立たずと言われる者もいたけれど、ヴァン神たちはヴァン神族の中でも最高の神を人質としてアースに送り出した。
いわば血統書付きのプリンスだ。
眉目秀麗で力強く、豊穣、富、財産、結婚、恋愛の神、(男根神)。
また呪縛から解放する神でもある。
 
フレイはグリンブルスティの記事でも触れたように、ドヴェルグ作の素晴らしい宝を保持している。
必要なものすべてが載せられるまで大きくなり、不要な時はポケットに折りたためる船、スキーズブラズニル。
闇も明るくする、光のイノシシ、グリンブルスティ。
それだけじゃない。
その愛馬は、暗く揺らめく炎を飛び越え、濡れた山も駆け抜けることのできる名馬だし、剣は持つ者が賢ければ、ひとりでに巨人を倒すとされる魔法の剣だ。
ひとりでやっつける剣だよ。すごい!
フレイの宝だけれど、アースガルドの宝でもあった剣だ。
 
オーディンのグングニルは、狙えば的を外さずに飛んでとらえる。
トールのミョルニルも確実に相手を仕留める。
そしてこのフレイの宝剣もひとりでやっつける剣なんだ。
どんなに巨人たちが攻めてきても、優秀な死者エインへリアルはいるし、これら魔法の武器があれば間違いなく勝てるだろう。
そう神々は思っていた。
それなのに、フレイはこの宝剣を手放してしまう。
いともアッサリと。
恋を成就させるためにw
その魔剣がないために、スルトを退治することができず、そのまま世界はスルトに焼き尽くされてしまうんだ。
フレイよ。。。
 
1908collingwood.jpg
「フレイの恋煩い」1908、W. G. コリングウッド
 
フレイは一目で恋に落ちた。
オーディンの高座からある美女を見つけてしまったから。
フリズスキャールヴ(オーディンの高座)は、腰掛ければ世界中で起きている出来事をつぶさに知ることができる魔法の椅子だ。
これは王権の象徴であるので、正妻のフリッグ以外は座ることを許されていない。
ところが、どうしてか、フレイはそこに座ってしまった。
オーディンが留守だったので、ちょっとした興味から座ってしまったのかもしれない。
そして巨人の娘に恋してしまったんだ。
 
巨人族は醜い設定だけれど、娘に関してはそうとは限らない。
美人も幾人かいたようで、神といろいろ、ね、やりとりがある。
フレイもそんな美人に心を奪われた。
座ってはいけない高座に腰を下ろしたむくいだろうと「ギュルヴィの惑わし」には書かれている。
 
フレイの恋
 
恋煩いで前後の見境がなくなってたのか。
こうしてフレイは大切な魔剣をスキールニルに渡してしまったんだ。
このことで、アースの神々がどれだけ落胆したことか。
魔剣を手にしたスキールニルがラグナロクで活躍すればまた違う結果になったかもしれないけれど、スキールニルはこの一件以外に書かれてはいない。
いいものをもらったとトンズラしてしまったのかもしれない。
 
フレイが恋したのはギュミルという名の巨人の娘ゲルズ(ゲルダ)。
巨人族の中でも器量よしなのは周知されてたのか、彼女の部屋には獰猛な番犬もいた。
けれどスキールニルは宝をもらっただけの仕事はする。
ちゃんと彼女に会い、フレイに代わって申込みをし、承諾のために宝も示す。
けれどゲルズは拒絶。
あれならどうだ、これならどうだとスキールニルは示すけれど、ゲルズは神族との結婚などする気は毛頭なかった。
するとスキールニルは脅しにかかる。
魔剣で彼女の命を奪うと言っても頷かないので、父親を殺すといいだす。
しかも、魔剣の呪いで、ゲルズを醜くするという。
その生涯から恋愛や幸福を奪おうというんだ。
さすがのゲルズも降参。
会う約束をする。
この会う約束は、妻になるということだ。
バリという静かな森で、9日目の夜に約束がなされた。
 
Skírnir_and_Gerðr_III_by_Frølich
スキールニルがゲルズに脅しをかけている場面 1895、F. フローリヒ
 
9日目の夜。
今まで北欧神話の記事を読んでくれてた人はわかると思うけど、「9」という数字がちょくちょく出る。
これは古代ゲルマンでは神聖な数だった。
神に関わるものごとや、魔力に関わるものごと、それも神話での正義に関わるものに「9」がついてまわる。
ここではゲルズが9日目の夜と指定したんだけれど、それは申し出を拒絶していた巨人族だが、そこではすでに神族に近づいていることを「9」という数字が表しているんじゃないかな。
 
フレイの恋2
 
フレイの恋は実った。
このゲルズと二人並んだ金属製のお守りも発見されてるそうだ。
その恋は成就したんだから、御利益がありそうだよね。
見てみたい。
それにしても、眉目秀麗なのだからスキールニルに頼らず、自分で申込みすれば魔剣を失うことなくゲルズも射止めたんじゃないかと思うんだけどね。
そこがお坊ちゃん育ちの頼りないところなのかな。
それでもフレイはがんばった。
 
Freyr_and_Surtr_by_Frølich
「ラグナロクでのフレイとするとの戦い」1895、L. フローリヒ

(略)オージンが狼に向かって戦うとき、ベリ殺し手は輝きながらスルトに向かう(略)
 <「巫女の予言」53>

 
ラグナロクでオーディンがフェンリルと戦っている時、フレイはベリという名の巨人を鹿の角で戦って倒し、スルトに向かっていた。
この輝きながらというのは、スルトの炎に照らされて輝いている、という意味だろう。
件の魔剣はなくても、何かしらの剣は手にしていたはずだ。
フレイはスルトを相手に戦うが、激しい闘いがあったのちフレイが倒れる。と「ギュルヴィの惑わし」にも書いてある。
その炎に巻かれてしまったようなんだ。
あの魔剣があれば事態は変わったかもしれないが、まぁ、がんばったよ、フレイ。
 
スルトはスルト自身の敵フレイを倒したので、地上に火を投げつけていく。あちこちで火が上がり、燃え広がり、全世界が炎に包まれる。神族も巨人族もみな焼かれてしまう。
 
それから、世界が新生する。
 
炎が収まると、海から緑したたる大地が現れるんだ。
わずかな生き残りと、死者の国から生き返った少しの者たちによって、また新しい世界が始まっていく。
 
で、炎を放ったスルトは?
火神とも思える炎のスルトだけれど、その後、全く名前がない。
どうも自分の放った炎で、スルト自身も焼け死んだみたいだ。
ちょっと残念^^;
 
 
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